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オーバーアマガウの受難劇が延期される / The Passion Play of Oberammergau is postponed

ドイツのオーバーアマガウで10年に1度開催の400年前から続くオペラのような劇が2年後に延期されました。
   
ドイツバイエルン州の最南端に近い、オーストリアとの国境に近いアルプスにオーバーアマガウという人口5400人程度の町があります。アルプスに囲まれて自然豊かな本当にきれいな街です。このオーバーアマガウは10年毎に村人総出の受難劇が催される場所として有名です。受難劇とはキリストが十字架刑で殺され受難を受ける過程に関する物語で、オーバーアマガウでは17世紀からずっと開催されていて、世界中から観光客が集まる大きなイベントです。
 
前回2010年に続き2020年に開催される予定でしたが、コロナパンデミックによる影響で2022年に延期されました。2018年頃から準備していた出演者や長期間取材していたクルーも延期という状況に衝撃が走ったと思います。コロナおそるべし。
 
2010年は山の上から音楽を聴くことができ?ましたが、いまだ直接には劇は見れていないので残念です。世界中にあるイベントのなかでも、ぜひ良い席で見てみたいショーです。

ちなみにこのオーバーアマガウという街の近くにもマッターホルンと言われる山があります。素晴らしいところです。

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ドイツで製品を売るためには美意識の違いを見極めろ / Assess the difference in aesthetic sense to sell products in Germany

下の図は、マーケティングの基礎としてよく見る構造図です。(汚くてごめんなさい)

マーケティングの基礎構造

一般的に、マーケティングは4つのPで説明されています。すなわち、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(広告)です。それぞれ、どのようなものを作るのか、どの程度の価格で売るのか、どういったルートで販売するのか、どのように消費者に情報提供をするのか、という考え方です。しかしながら、単純にこの4つのPに仕事を分類するだけでは商品は売れず、これは対象とする市場が、消費者の基本的なニーズが十分に充足されていない、また、市場が絶え間なく成長している段階というような前提があります。感覚的に考えても、たとえ、日本で売れる製品をつくったとしてもドイツで売れるとは限りません。当たり前ですが、それは対象とする市場が異なるからです。経済学的に考えると需要(ほしい)と供給が価格と市場を形づくり、市場の範囲は固定されるわけではなく、例えば、需要者の年齢や性別、タイミングによって変動します。その範囲となり得るひとつの例は国単位の市場が考えられます。なぜ、国単位の市場がその範囲のひとつとして成立するのか、私はその国で育ち生活している人の「国民性」が異なるからだと考えています。

 

国民性を表現する気質のひとつに「美意識」があると思います。美意識は、人が美しいと感じる感覚であり、人が発する所作や態度にも当てはまります。日本人は謙虚さが美徳とされているなんてよく聞きますが、これも美意識に近い気質だと思います。その美意識の感覚は、人による造形物や自然への働きかけのような作用により表現され、それは国全体の特徴として傾向が表れる、はずです。

 

例えば、多くの日本人が美しいと思う表現に「侘び、寂び」があります。侘び寂びは、おそらく日本人にしか分からない美的感覚の言葉だと思います。「侘び」をドイツ語にするとdie geschmackvolle Einfachheitやdie Ruhe ausstrahlende Schlichtheitらしいですが、おそらくドイツ人からするとそんな説明をされても美意識のひとつの感覚としてはピンとこないと思います。「寂び」も同様にPatinaと聞いてドイツ人が最初に想像するのは、フライパンの錆や油のコーティングだと思います。日本では、飾りを棄てた閑寂な風情や古びて閑寂な趣があることに美しさを感じる人が多いように思いますし、ドイツでは、その感覚に近いものとして、例えば森林の非対称性に美しさを感じる人が多いように思います。

 

ドイツで製品を売るためには、ドイツ人が美しいと思う感覚、美意識をしっかり理解して、マーケティング戦略を練る必要があります。

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ドイツとフランスの市民活動 / Civil activities in Germany and France

English version is below

ドイツには、子供が進学するために通う私的な学習塾や、学校側が組織的に運営し授業後日常的に活動ようなクラブはほとんどありません。では子供達は学校の授業が終わってから何をするのか?(ちなみに南ドイツのバイエルン州の小学校は基本的に午前中で授業が終わることが一般的です)それは宿題をして友達と遊ぶ、もしくは、地元地域のスポーツクラブやオーケストラなどの音楽グループに参加しています。もちろん中には学校側が組織しているサークル活動(Arbeitsgemeinschaftenと呼ばれる)もありますが、1回1~2時間を週1~2日程度でさらに年ごとで実施されるかどうか決められています。したがって、そうした学校の仕組みと子供達の平日の過ごし方からも伺えるように、見方によっては、こうした環境が積極的な市民活動を醸成していると言えるかもしれません。

ドイツにはeingetragener Verein(読み方:アインゲトラークナーフェアイン)という民法で定められた法人格があります。一般的に、よく略してe.V.(読み方:エー・ファオ)と呼ばれます。このエーファオの法人をもつ団体は多種多様で身近にたくさんあります。例えば、サッカークラブなどのスポーツクラブ、ブラスバンドやオーケストラなどの音楽活動団体、国際交流の団体、農業関連の組合、森林組合、森の幼稚園などもエーファオです。また、規模も関係なく例えば、再生可能エネルギー連合会のようなドイツ全体の包括的な組織である団体もエーファオです。

ドイツ全土のエーファオ(団体)の数は1970年頃に比べるとおよそ5倍になり、 現在では統計的に見ると約3,600万人の若者と成人が少なくとも1つの団体に参加しているという状況です。2017年までに登録されているエーファオは630,000を越えています。ドイツの教育や科学革新に関する課題解決をミッションとする大手エーファオの調査によると、その約15%はスポーツクラブであり、そのうちの4分の1以上は第二次世界大戦前に設立されています。比較的新しく設立された団体は、環境や自然の保護、教育などを活動目的としています。以前からあるようなボウリングやコーラスのクラブとは対照的に、着実に増加しているのは学校や子供のオーケストラなどの財政的支援のための団体です。全団体の約3分の1で会員数が増えていて、減っているのは4分の1にも満たない団体です。全体的に積極的で活発に見える市民活動ですが、一方で、エーファオに限らず市民活動組織の設立は人口が多い都市部に多く、社会的結束の重要度が高い農村部では減少傾向にあり、農村部の人々の健康や教育の向上が課題として挙げられることが研究から確認されています。

ヨーロッパの各国では独自の国内法によって活動組織の設立基準や法的形態が存在します。ドイツのお隣であるフランスにはヨーロッパを代表する大都市のパリがあります。パリ市にはより良い暮らしを目指し、地域のサービスを市民自身が立案し、好きな活動に参加することや投票による活動支援をすることで、行政予算を獲得できる市民参加型の取り組みが進められています。2014年より取り組まれているこの事業は、パリ市の年間予算80億ユーロ(およそ1兆円)の18%に当たる投資的経費のうち5%を占め、6年で総計およそ650億円の規模で市民がその使途を決めています。市民自身がアイデアを提案し、市民の投票により審査され、配分された予算により実施する、実施された取り組みが公開される、これにより市民参加による街づくりが実践されています。このような市民参加型予算の取り組みは、ベルリン、ハンブルク、ケルン、フランクフルトなどのドイツの大都市でも実施されています。

 

In Germany, there are few private cram schools for children and club activities organized and routinely run by the school. So what do children do after school class? By the way, it is common for elementary schools in Bavaria to finish classes in the morning. The answer is that they do homework and play with friends, or participate in local sports clubs and orchestras. Of course, there is also a circle activity (called Arbeitsgemeinschaften) organized by the school side, but it takes 1-2 hours about 1-2 days a week, and it is decided whether it will be held every year. Therefore, as we can see from the school structure and how children spend their weekdays, it can be said that, depending on the viewpoint, this environment is fostering active citizenship.

In Germany, there is a legal personality established by the Civil Code called eingetragener Verein. Generally called e.V. for short. There are many different organizations with e.V. corporations. For example, sports clubs such as soccer clubs, music activity organizations such as brass bands and orchestras, international exchange organizations, agricultural associations, forest associations, and forest kindergartens are also e.V. Regardless of the size of the organization, organizations that include Germany as a whole, such as the Renewable Energy Federation, also have e.V. legal entities.

The total number of e.V.s in Germany is approximately five times that of around 1970, and now it is statistically estimated that about 36 million young people and adults are participating in at least one organization. The number of e.V. registered by 2017 has exceeded 630,000. According to a survey by a major e.V. whose mission is to solve problems related to education and scientific innovation in Germany, about 15% of them are sports clubs, more than a quarter of which were established before World War II. The relatively newly established organization is designed to protect the environment and nature, and to educate. In contrast to traditional bowling and chorus clubs, the number of organizations that are steadily increasing are financial support organizations such as schools and children’s orchestras. The number of members is increasing in about one third of all organizations, and the number of members is decreasing is less than a quarter. In Germany, civic activities seem to be active and active throughout the country, but the establishment of civic activities organizations is often in urban areas with a large population, and it is declining in rural areas where social importance is high. From this study, social issues include improving the health and education of rural people.

Each European country has its own national laws and standards for the establishment of legal organizations and legal forms. For example, France has Paris, the largest city in Europe. In Paris, there is a citizen-participation-type initiative that allows citizens to plan local services, participate in favorite activities, and support activities by voting to obtain an administrative budget with the aim of better living. This project, which has been undertaken since 2014, accounts for 5% of the 18% of the city’s annual budget of 8 billion euros (approximately 1 trillion yen), and is determined by the citizens of Paris. Citizen’s participation is made public by this system that citizens themselves propose ideas, examine by citizen’s vote, and implement implemented measures that are implemented with the allocated budget. Citizens propose ideas, review by citizens’ voting, implement with allocated budget, and publicize the implemented activities, this system promotes the community development with citizen participation. This citizen-participation budget initiatives are also being implemented in large German cities such as Berlin, Hamburg, Cologne and Frankfurt.

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カナリア諸島の観光資源と自然保護 / Nature conservation and tourism resources in the Canary Islands, Spain

English version is below

今回は大西洋のハワイと呼ばれるカナリア諸島について学ぶ機会をいただいたので、その自然環境と観光について書きたいと思います。ちなみに鳥(フィンチ)で知られるカナリアは、原産地のカナリア諸島に由来しますが、語源はラテン語で犬を指します。また、カナリア諸島を大西洋のハワイと呼んでいるのは日本人だけかもしれません。他の国でそう呼ばれているところがあればぜひ教えてください。

そもそもカナリア諸島ってどこにあるのか知っていますか?カナリア諸島は地理的にはヨーロッパよりもアフリカ大陸に近く、北アフリカのモロッコ王国から大西洋沖を西へ100~500キロほどの海域に位置します。緯度は日本の奄美大島と同じくらいです。7つの主要な島と小島からなり、宮城県の面積と同程度の群島におよそ210万人が暮らしています。この島々は「火山活動によりできた集合体」で面積が小さい割に中央部は高い山岳地帯を形成しています。最も大きいテネリフェ島にはスペイン最高峰のテイデ山があります。日本の最高峰は富士山(3776m)ですが、スペインはテイデ山(3716m)です。カナリア諸島はスペイン領の群島で、17州と2自治都市から構成されているスペインはヨーロッパ大陸本土のほかに地中海西部のバレアレス諸島,大西洋上のカナリア諸島などが含まれています。

もうひとつ、カナリア諸島の自然環境で重要なポイントは、貿易風と海流による影響が大きいということです。メキシコ湾及び北アメリカ大陸東岸から北大西洋を北東に流れる北大西洋海流(North Atlantic Current)の分流であるカナリア海流(Canary Current)は、比較的水温が低い寒流であるため諸島付近の海域に豊富なプランクトンを発生させ、多種多様な魚たちが集まります。例えば、クジラやイルカを含む22種類もの海洋哺乳類がこの海域に生息しています。最も小型のゴンドウクジラ(pilot whale)が住み着いている海域は、ハワイとカリフォルニアとこのカナリア諸島のテネリフェ島沖、そして日本の和歌山県沖だけです。ちなみに捕鯨の是非が国際的な関心事になっていますが、日本だけが食用として捕獲しています。

カナリア諸島の特徴は、この火山地形と貿易風の影響により独特の自然環境が生まれ、それを基にまちづくりや経済が発展していることです。年間通して温暖で気温の年較差が少なく(年間平均気温はおよそ21度)、降水量も極めて少ない気候です。そのため、毎年1400万人を越えるほど、ヨーロッパを中心とした世界中から観光客がカナリア諸島を訪れ、多くの人々が豊かな自然のなかで休暇を過ごしています。カナリア諸島は欧州諸国では人気の観光地であり、特にイギリスとドイツからの観光客が全体の6割を占め、スウェーデン、オランダ、イタリアがそれに続きます。街中のレストランや露店でスペイン語や英語だけでなく、ドイツ語、イタリア語、北欧諸国の言語が並んでいるのはそのためです。近年、停滞している第一次産業に対して、カナリア諸島の経済構造の主体は、この観光を中心とした第三次産業です。(サービス業従事者は6割程度)それでも、主要な輸出生産物はバナナやトマト、ジャガイモ等なので、街のそばで至る所にバナナ畑が広がる景観が特徴的です。

観光客が多いカナリア諸島ですが、観光産業を盛り立てるように様々な現地ガイド付きツアーがあり、その種類も豊富にあります。ツアーは数時間から数日間のものまで多様ですが、例えば、テイデ山頂そばにある天文台見学ツアーは専門ガイドが望遠鏡などの研究棟設備や観測内容の説明を受けることができます。このテイデ天文台は特に太陽観測や研究が進んでいるようですが、平均1日1本は論文を公開するなど国際的にも有名な天文台です。天文台設置に適している場所は、標高が高く、気流がなく、光が少ないこと等の立地条件が必要ですが、テイデ山はそのほとんどがそろっていて、そのため法律では気流を乱さないようテイデ山の上空を航空機が飛ぶことを禁止しています。このツアーは2時間程度で大人ひとり20ユーロほどです。また、火山性地形であるカナリア諸島には溶岩洞窟ツアーもあります。火山噴火からどのようにして溶岩洞窟が形成されるのかなど、ヘッドライトをつけ冒険さながら洞窟を探検し、子供達も興味深々です。光が全くない洞窟にはここにしか生息していない生物もいます。これは2時間半程度で大人ひとり20ユーロほどです。多くのガイドがスペイン語や英語以外にドイツ語やヨーロッパ諸国の言語など多言語で対応ができるようです。

カナリア諸島の独特な自然環境は、他の地域では見られない動植物や景観を育み、それを見るために多くの人がここを訪れていることが分かります。特に植物の固有種が多く、テイデエニシダ(Cytisus supranubius)やエキウムウィルドプレッティ(Echium wildpretii)等が代表的です。また、テイデ山中腹にはカナリアマツ(Pinus canariensis)の森林があります。カナリアマツは北米にあるような三葉のマツ科植物で、カナリア諸島固有の大きな常緑樹です。世界で最も火に強い針葉樹のひとつで、島の水供給にも大きく貢献しています。ここは降雨が少ない気象ですが、山腹は霧がよく発生し、結露を閉じ込めるカナリアマツの葉の構造は水を貯えることに優れています。そのため帯水層に溜まった地下水を島の人々は利用することができています。カナリアマツは建築材としても利用されています。特に心材は最高級のマツ材のひとつで硬く、強く、耐久性があります。

カナリア諸島と日本との関わりは水産業発展の影響が大きいです。かつて1960年代から70年代にかけて、大西洋遠洋漁業の拠点として日系の漁業会社、船舶関連企業、魚介類仲介商社等がカナリア諸島のグランカナリア島に集積し、漁港周辺には和食レストランや日本人学校などもあり、3000人近い日本人が住んでいたそうです。日本籍船舶は主にタコやイカ類を取り扱っていましたが、1980年代のトロール船の全撤退を経て、今では日本の水産会社や商社は獲る漁業から買う漁業に転換し、スペインやモロッコ、モーリタニア等の漁船から買い付けるようになっています。以前、私は国の研究機関の仕事でタコの市場調査に関わったことがありました。近年の日本におけるタコの総供給量はおよそ10万トンですが、そのうちの半分くらいが輸入されている冷凍タコです。この冷凍タコのおよそ7割は北大西洋に面するアフリカ諸国から輸入しています。カナリア諸島もそのなかに含まれていますが、2013年以降は全く輸入しておらず、ほとんどがモロッコ、モーリタニア、セネガルからの輸入タコです。日本は20年前までは1万トンを越える量の冷凍タコをカナリア諸島から輸入していましたが、現在はその関係はほとんどありません。私が関わった市場調査でも日本国産タコは西アフリカ諸国からの輸入タコの市場競争力に大きく影響されていることが分かりました。みなさんが身近なスーパーで購入されている1パック100gのタコは、アフリカから来ていませんか?

このようにカナリア諸島では多様な自然条件をもとに経済が成り立っていますが、もちろん課題も見られます。例えば、さきほどのガイドツアーの話では、イルカやクジラの専門ガイド付きツアーもありますが、私が実際に船のデッキでガイドを受けている最中も違法な観光船をよく見かけました。エンジン音に敏感なクジラは船で近づくことは法律で禁止されているにも関わらず、認可されていないガイドツアーの船があとを絶たないそうです。認可された事業者は担当局と協力し、見つけ次第通報し取り締まりを進めているようです。また、カナリア諸島ではよく山火事が発生します。山火事のほとんどが自然発生ではなく放火や火の不始末から発生していて、近年では特に2007年にテネリフェ島で大きな火事がありました。従来はヘリで真水をタンクからすくって消火活動をしていましたが、この大きな火事がきっかけで消火用の飛行機を導入し、海水を用いて消火活動ができるように仕組みを強化しました。ただ、海水の利用は森林土壌などの環境に悪影響を及ぼすため、この消火方法はあくまで緊急を要する事態の場合です。さらに、制度的な目線からは、海洋保護区を設定する特別敏感海域(Particularly Sensitive Sea Areas, PSSA)という制度があります。カナリア諸島では生態学的基準としてウミガメの生息地と渡り鳥の営巣地として特別敏感海域が想定されています。これにより、例えば、石油を輸送する大型タンカー等の船行を規制し、海洋環境の保全を図っています。

カナリア諸島へは日本からの直行便はなく、ヨーロッパ主要都市経由でおよそ20時間ほどで行くことができます。日本からは少し遠いのか、私が滞在している期間では日本人やアジア人はあまり見かけませんでした。文章や写真だけでは断片的な世界の様子は分かっても、現在のカタチに成った街の歴史や人々がもつ雰囲気は現地を訪問することでしかなかなか分からないものです。世界の観光地には観光地に共通する課題があることやそのために現地の人々が取り組んでいる活動などを知ることは、学びが多くとても面白いです。いつもとは違う文化に触れることで新たな気付きに出会える、それが旅のエッセンスではないでしょうか。

This time I had the opportunity to learn about the Canary Islands called Hawaii in the Atlantic Ocean, so I would like to write about its natural environment and tourism. By the way, known as a bird (finch), canary comes from the canary islands of origin, but the etymology refers to dogs in Latin. In addition, only Japanese people may call the Canary Islands the Atlantic Ocean of Hawaii. If you know people in other countries call so, please let me know.

In the first place, do you know where the Canary Islands are? The Canary Islands are geographically closer to the African continent than Europe, and are located 100 – 500 km west of the Atlantic Ocean off the of Morocco in North Africa. The latitude is about the same as Amami-oshima in Japan. The Canary Islands consists of seven major islands and islets, with approximately 2.1 million people living on the archipelago that is about the same size as Miyagi Prefecture. These islands are “aggregates made by volcanic activity”, and although the area is small, the central part forms a high mountainous area. The largest island of Tenerife has the highest mountain of Spain, Teide. The highest peak in Japan is Mount Fuji (3776m), but Spain is Mount Teide (3716m). The Canary Islands is an archipelago owned by Spain. Spain, which consists of 17 provinces and two autonomous cities, includes the Balearic Islands in the western Mediterranean and the Canary Islands on the Atlantic Ocean in addition to the mainland of Europe.

Another important point in the natural environment of the Canary Islands is that the effects of trade winds and ocean currents are significant. Canary Current, a branch of the North Atlantic Current that flows northeast from the Gulf of Mexico and the east coast of the North American continent to the north Atlantic, is a relatively cold water current that generates abundant plankton in the waters near the islands and produces a wide variety of fish. For example, 22 types of marine mammals, including whales and dolphins, live in this area. The smallest pilot whale settles in the waters off Hawaii, California and the Canary Islands, off Tenerife, and off Wakayama, Japan. By the way, the topic of whaling has become an international concern, but only Japan captures it for food.

The characteristics of the Canary Islands are the unique natural environment created by the volcanic landform and the influence of trade winds, and the development of the city and the economy based on it. The climate is mild throughout the year with little difference in temperature (average annual temperature is about 21 degrees) and precipitation is extremely low. As a result, more than 14 million people visit the Canary Islands from all over the world, especially in Europe, and many people are on vacation in abundant nature. The Canary Islands are popular tourist destinations in European countries, with tourists from the UK and Germany accounting for 60% of the total, followed by Sweden, the Netherlands and Italy. That is why not only Spanish and English, but also German, Italian and Scandinavian languages are lined up in restaurants and street stalls throughout the city. In contrast to the stagnant primary industry in recent years, the economic structure of the Canary Islands is the tertiary industry centering on tourism (about 60% of service workers). Still, the main export products are bananas, tomatoes, potatoes, etc., so the scenery of banana fields spreading around the city is characteristic.

There are many tourists in the Canary Islands, but there are a variety of local guided tours to excite the tourism industry. There are various tours ranging from hours to days. For example, we can take a tour of the Teide Observatory tour, and a specialized guide can provide explanations of the research building facilities such as telescopes and observation contents. The Teide Observatory is an internationally famous astronomical observatory, especially where solar observation and research are advancing. The locations suitable for observatory installations require location conditions such as high altitude, no airflow, and low light, but Mount Teide has most of them. Therefore, the law prohibits aircraft from flying over Mount Teide so as not to disturb the airflow. This tour costs about 20 euro per adult in 2 hours. There is also a lava cave tour in the Canary Islands, which is a volcanic terrain. The children who participate in the tour are interested by exploring the cave with headlights like an adventure, such as how a lava cave is formed from a volcanic eruption. In a lava cave where there is no light, there are insects that only live here. This costs about 20 euro per adult in about two and a half hours. Many guides seem to be able to support multilingual languages such as German and European languages in addition to Spanish and English.

Because of its unique natural environment, the Canary Islands have created an ecology and landscape that is not found elsewhere, and you can see that many people visit here to see it. In particular, there are many endemic species of plants, such as Cytisus supranubius and Echium wildpretii. There is a forest of Pinus canariensis on the hillside of Teide. Pinus canariensis is a trilobal pine family plant found in North America, a large evergreen tree unique to the Canary Islands. Pinus canariensis is one of the most fire-resistant conifers in the world and contributes greatly to the island’s water supply. The Canary Islands have less rainfall, but fog often occurs on the mountainside, and the pinus canariensis leaf structure that traps condensation can store water. Therefore, the people on the island can use the groundwater accumulated in the aquifer. Pinus canariensis is also used as a building material. In particular, the heartwood is one of the finest pinewoods, and is hard, strong and durable.

The relationship between the Canary Islands and Japan is greatly influenced by the development of the fishery industry. In the past, from the 1960s to the 1970s, Japanese fishing companies, ship-related companies, seafood brokers, etc. were concentrated on Gran Canaria in the Canary Islands as a base for Atlantic ocean fishing. There are Japanese restaurants and Japanese schools around the fishing port, and nearly 3,000 Japanese lived there. Japanese ships mainly dealt with octopus and squid, but after the complete withdrawal of trawlers in the 1980s, Japanese fisheries companies and trading companies are now shifting from fishing to buying to Spain, Morocco and Mauritania. Previously, I conducted octopus market research at the work of a national research institution. In recent years, the total supply of octopus in Japan is about 100,000 tons, but about half of it is frozen octopus. In Japan, approximately 70% of this frozen octopus is imported from African countries facing the North Atlantic. The Canary Islands are also included, but since 2013 they have not been imported at all, most of which are imported from Morocco, Mauritania and Senegal. Until 20 years ago, Japan had imported over 10,000 tons of frozen octopus from the Canary Islands, but now there is little to do with that. The market survey also showed that Japanese octopus was greatly influenced by the market competitiveness of imported octopus from West African countries. Is the octopus you always buy at the supermarket from Africa?

In this way, the Canary Islands have an economy based on various natural conditions, but of course there are challenges. For example, in the previous guided tour, there are tours with specialized guides for dolphins and whales, but I often saw illegal tourist boats while I was actually guided on the ship deck. Although it is prohibited by law to approach whales that are sensitive to engine noise, there are many other unlicensed tour boats. In response to this situation, the licensed company seems to be working with the department in charge and reporting as soon as it is found. In addition, wildfires often occur in the Canary Islands. Most of the forest fires are not spontaneous, but are caused by arson and misfire, and in recent years there was a big fire especially in Tenerife in 2007. Conventionally, helicopters used fresh water from tanks to extinguish fires, but this large fire triggered the introduction of firefighting airplanes and strengthened the mechanism to enable firefighting activities using seawater. However, the use of seawater has an adverse effect on the environment such as forest soil, so this fire extinguishing method is only an emergency situation. Furthermore, from an institutional perspective, there is a system called Particularly Sensitive Sea Areas, PSSA, which sets up marine protected areas. In the Canary Islands, PSSA is assumed as an ecological standard for sea turtle habitat and migratory bird nesting. In this way, for example, large tankers that transport oil are regulated to protect the marine environment.

There is no direct flight from Japan to the Canary Islands, and it can be reached in about 20 hours via major European cities. It was a bit far from Japan, and I didn’t see many Japanese and Asians during my stay. Even if you can understand the state of the fragmented world by writing and photographs alone, you can hardly understand the history of the city and the atmosphere that people have today by visiting the site. It is a lot of learning and very interesting to know that there are problems common to tourist destinations in the world and the activities that local people are working on. I think that it is the essence of travel that you can meet new things by touching an unusual culture.

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ドイツと日本の姉妹都市交流 / Interaction between Germany and Japan

Written in Japanese

私がドイツに関わることになったきっかけは、当時在籍していた日本の大学がドイツの大学と交流を始めたことからでした。

卒業間近の大学4年生のときに、親しくしていた副学長から交流を始めたドイツの大学に交換留学として行かないかと話をもらいました。その頃、既に大学院進学が決まっていたにも関わらず、それを辞退し、卒業も1年延期し(つまり留年)、ドイツに行くことを決めました。ただ、大学間の交流が始まってまだ誰も留学したことがなかったため、ドイツの情報が全くと言っていいほど大学側にはなく、どんなところでどんな生活をするのか大学の事務側もよく分かっていませんでした。そのうえ、留学費用は自費、ドイツ側の受け入れ先生との連絡だけはするので、あとは自分でなんとかしてくれという感じでした。そもそも私はドイツ語を学んでいたわけでもなく、ドイツ語はおろかドイツに関わる情報をほとんど持っていませんでした。

そんな、特にドイツと関わりがないただの大学生が1年留学するために必要なものがほとんどないという中、「そんな大学院に行くよりドイツ行ったほうが面白いよ」という副学長のアドバイス??を真に受け、誰にも理解されずドイツに行ったことは間違いなく私の人生のターニングポイントだったと思います。あの時、ドイツではなく大学院進学をとっていたら自分の人生は大きく変わっていたと思います。その分かれ道、今もどっちが良かったかなんて分かりません。いや今ではどっちでも良かったのかなと思います。

そんなしょーもない身の上話はどうでもよくて、ここからが本題です。

これはもっと後になって少しずつ分かってきたことですが、私が留学したきっかけは大学間の交流からでしたが、その大学間の交流が始まる前に、もっと以前から日本とドイツの交流がありました。

私が留学した大学は南ドイツ・バイエルン州にあるアウクスブルク大学でしたが、アウクスブルク市は兵庫県尼崎市と滋賀県長浜市と姉妹都市協定を結んでいます。この両市の提携は、アウクスブルクのMAN社が小型ディーゼル製造のライセンスを日本に付与したことがきっかけでした。そのライセンスを受け、日本で広めた人が山岡孫吉さん、現在のヤンマー㈱の創始者の方です。ヤンマーディーゼル社の管理部門が尼崎市に、生産拠点が長浜市にあったため、1959年に両市との姉妹都市提携が成立しました。現在では毎年のように相互訪問が行われ、青少年の交流事業のほか、例えば、2015年には林業・木材産業分野でも交流を行い、長浜市で森林シンポジウムが開かれました。

このアウクスブルク市と尼崎・長浜両市のように、ドイツと日本の交流が全国各地であります。下の表は、一般財団法人自治体国際化協会ロンドン事務所が公開しているこれまでにドイツの州や各都市や町村と協定結んでいる自治体の一覧です。外務省や各領事館にも公開されている一覧はありますがところどころ参考にしました。

ドイツと日本の姉妹都市交流一覧(2017年1月現在)
参考:一般財団法人自治体国際化協会ロンドン事務所
更新日:2020年3月11日

ドイツと日本の姉妹都市交流一覧(2017年1月現在)
参考:一般財団法人自治体国際化協会ロンドン事務所
更新日:2020年3月11日

例えば、北海道札幌市とバイエルン州ミュンヘン市は1972年から姉妹都市として交流していて、北海道大学とミュンヘン大学では交換留学生が多く見られます。埼玉県入間市とバイエルン州ヴォルフラーツハウゼンは1987年から姉妹都市として交流していて、お互いに訪問団がよく派遣されています。

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Culture / 文化

Education system and salary of gardeners in Japan

German & Japanese

お客様からリクエストがあり、日本人の庭師に関する情報を整理しました。
The other day I received a request from my client, so I organized information about a Japanese gardener.

Ausbildung und Qualifikationen

Um in Japan Gärtner zu werden, gibt es keine spezielle Berufsausbildung wie in Deutschland.

Als Qualifikationen für Gärtner gibt es in Japan die nationalen Qualifikationen “Landschaftsgärtner (1., 2., 3. Klasse)” und “Ingenieur für Landschaftsbau und -management (1., 2. Klasse)”. Der Beruf Gärtner erfordert jedoch nicht notwendigerweise eine Qualifikation. Außerdem gibt es “Baumdoktor” als öffentliche Qualifikation. Da praktische Erfahrung eine Voraussetzung für die Anmeldung zur Prüfung ist, werden die Qualifikationen jedoch erst nach einer Anstellung erworben.

Die Qualifikation “Landschaftsgärtner” gibt es als 1. Klasse (Fortgeschrittene), 2. Klasse (Mittelstufe), 3. Klasse (Unterstufe). Die erste Klasse ist qualifiziert vom Minister für Gesundheit, Arbeit und Soziales, Klasse 2 und Klasse 3 vom Gouverneur der jeweiligen Präfektur.

Der Ingenieur für Landschaftsbau und -management kann die Qualifikation erwerben, indem er die Prüfung für Ingenieurtechnik im Bereich Landschaftsbau ablegt, die durch das vom Minister für Land, Infrastruktur und Verkehr bestimmte Nationale Ausbildungszentrum für Bauwesen durchgeführt wird.

Es gibt auch die Möglichkeit, in einer Landschaftsgestaltungsfirma usw. zu arbeiten, auch wenn man nur einen High-School-Abschluss und keine Erfahrung hat. Die meisten Leute studieren aber an Universitäten und Berufsschulen, die Landschaftsarchitektur anbieten, und suchen dann einen Job bei einer Landschaftsgestaltungsfirma usw..

Lohn von Gärtnern

In kleinen und mittelständischen Unternehmen basiert das Monatsgehalt von Gärtnern meist auf einem Stundenlohn. Abwesenheitszeiten bedeuten also ein geringeres Monatsgehalt.

Das Einstiegsgehalt für einen Landschaftsbauingenieur bei einer Landschaftsgestaltungsfirma liegt bei ungefähr 160.000 bis 200.000 Yen (1.200 – 1.600 Euro). Je nach Firma gibt es einen Bonus, bei vielen unter 150.000 Yen im Jahr. Da der Lohn stark vom Können jedes Einzelnen abhängt, steigt das Gehalt mit dem Sammeln von Arbeitserfahrung.

Die meisten Landschaftsgestaltungsfirmen sind kleine und mittelständische Unternehmen und das Gehaltsniveau liegt eher unter dem Standard normaler Büroarbeiter.

Viele Gärtner haben eine Wohnung direkt am Arbeitsplatz bzw. eine Firmenwohnung. Gärtner, die in einer Firmenwohnung wohnen, bekommen nur eine sehr geringe Bezahlung. Da aber keine Mietkosten und fast keine Verpflegung gezahlt werden müssen und auch nur wenig Freizeit bleibt, reicht diese geringe Bezahlung zum Leben. Diese Arbeitsweise passt zu Personen, die sich komplett auf die Verbesserung ihrer Fähigkeiten konzentrieren möchten.

Im Allgemeinen gilt: Das Jahresgehalt von Gärtnern beträgt ca. 2 Mio. bis 5 Mio. Yen (15.000 – 37.000 Euro). Das Monatsgehalt beträgt bei 20 – 30-Jährigen ca. 150.000 bis 200.000 Yen (1.100 – 1.500 Euro), bei 30 – 40-Jährigen ca. 200.000 bis 250.000 Yen (1.500 – 1.900 Euro) und bei 40 – 50-Jährigen ca. 350.00 bis 500.000 Yen (2.600 – 3.800 Euro).

Links

JFLC (Japan Federation of Landscape Contractors)  http://www.jflc.or.jp/english.php

JLCA (Japan Landscape Contractors Association) http://www.jalc.or.jp/english/index.html


庭師の関連資格としては、国家資格である「造園技能士(1級・2級・3級)」や「造園施工管理技士(1級・2級)」があるが、必ずしも資格が必要な職業ではない。公的資格には「樹木医」がある。「造園技能士」には、1級(上級)・2級(中級)・3級(下級)がある。1級が厚生労働大臣、2級、3級が都道府県知事により合格を認定される資格。ただし、これらは実務経験が必要なため、就職後に取得することとなる。造園施工管理技士は、国土交通大臣の指定を受けた全国建設研修センターが実施する「造園施工管理技術検定試験」に合格することで取得できる。高卒で未経験でも造園会社等で働ける可能性もある。しかし、多くの人は造園科などがある大学や短大、専門学校などで知識を身につけ、その後、造園会社等へ就職する。庭師は職人の世界であるため、まずは先輩と一緒に現場で作業をしながら経験を積み、一人前を目指すことが一般的である。

中小企業の社員として就職した場合、庭師の給料は、日給月給の制度となっている会社が多い。日給月給制とは、毎日の日給が積み重なって月給となるもの。遅刻・早退・欠席をすると、その分月給から控除される。一方で、技術職として造園会社に就職した場合、初任給は16万円〜20万円程度。ボーナスは、会社によるが、15万円以下である場合が多い。基本的に、当人の技術によって待遇が変わる仕事なので、経験を重ねれば年収は徐々に上がっていく。勤務場所や勤務先の会社によって変わるが、造園会社は中小企業が多く、一般のサラリーマンよりは、やや低めの給与水準にある傾向にある。また、庭師には「住み込み」という働き方をする人も多くいる。住み込みの場合、給料はお小遣い程度。しかし、住居費用や生活費が全くかからないうえに、外出する時間もないため、金銭面でそれほど苦労はない。技術を磨くことに専念したい人には、向いている働き方。庭師の年収推定は、200万円~500万円。月給は20代で15~20万円、30代で20~25万円、40代で35~50万円である。

ハウスメーカーの造園部門や造園会社などに庭園設計士(ガーデンデザイナー)として勤務した場合の初任給は20万円前後。年収例として、30歳台半ば(35歳くらい)で450万円、40歳過ぎたところで年収600~700万円。経験と実績を積めば、さらに高い収入を得ることもできるし、独立や開業するケースもある。庭園設計士自ら現場で作業をすることもあるが、実際の作業は造園士、庭師、植木職人と呼ばれる職人によって行われる。植木職、造園士として働いている人の数は2000年の国勢調査の時点で12万3978人。また、造園士の収入は、平均日当にしておよそ1万4000円。成りたての職人の場合は月収20万円前後で、現場を仕切れる監督になった30代後半で30~35万円。これにボーナスが加わり550~600万円というのが現場監督の年収。(『週刊ダイヤモンド(2005年11月5日号)』ダイヤモンド社よりp46)